世田谷区は農地面積や農家戸数は東京23区で練馬区に次ぐ規模を有しています。
しかし、相続や後継者の課題が大きく、年々減少しています。

国では、都市農業振興計画や生産緑地法の改正など、環境整備が可能となりました。

農業振興の手法として、柏市の農産物直売所・農家レストラン「かしわで」を運営する株式会社アグリプラス様にお話を伺いました。

この施設は、14の農家が地域農業振興の為に出資して設立されました。
設立後3年間は赤字続きで、無給だったそうですが、なんとしても地元野菜を広めたいとの思いで、事業を継続したそうです。

その後も、残留農薬や福島原発事後による放射線被害など、困難な状況もあったそうですが、設立の当時の思いのまま、これまで取り組んでこられ、現在では、生産者数230名にまで増加し、たくさんのお客さんでにぎわっていました。

直売所に隣接するレストランでは、地元野菜をふんだんに使用した料理(視察当日は約50品目)をビュッフェスタイルで提供し、東京など県外からも来客されているそうです。

世田谷区においても、福祉作業所との連携等も進んでいますが、「かしわで」のような取り組みを進められれば、区内農業振興にも役立つのではないかと考えています。

今後も、農業振興にしっかりと取り組んでいきます。