新年あけましておめでとうございます。皆様からの公明党への温かなご支援に心より感謝申し上げます。

さて、日本を取り巻く安全保障環境が変化する中で、わが党は平和の党としての姿勢を貫き、政府が戦後70年の平和国家としての歩みと、専守防衛を定める憲法の基本的考え方を踏み外すことがないよう強く求めてきた結果、全ての法案が専守防衛以上のことはしない、という憲法9条の精神に貫かれた平和安全法制が整備されました。

特に、我が国が戦後70年間、他国から攻撃の動機や正当性を与えない安心供与による安全保障を展開し、東アジアにおける平和的な民主主義国として安定化に貢献してきた歴史は、世界に誇るべき外交資産であり、最大のソフトパワーである、と高く評価されています。今後、世田谷区としてアジアをはじめとする諸外国と地域レベルにおいて、姉妹都市交流の倍増、経済や青少年、文化・芸術等の交流に取り組み、1対1の絆を自らの潮流で共に高めていくことが、やがて国家間の信頼へと深まっていくと確信しています。

一方、世田谷区の自治体運営として大きな課題となるのが、いわゆる「自立都市せたがや」へどう考えるのかが問われる一年となります。

今後、超高齢化の進展に伴う大介護時代の到来も見据え、増える福祉需要に財政が維持できなくなり、公共サービスを次から次へ縮小するという短絡的な解決策に頼るのではなく、行うべきサービスの一部を民間と共に推進するという公民連携を進めていく必要があります。具体的には、①介護離職ゼロ②保育待機児ゼロ③孤立・孤独ゼロ④がんゼロ⑤不登校ゼロ⑥薬物ゼロ⑦虐待ゼロを目指します。そのために重要なのは、新たな公共サービスの提供を可能にする知恵の探求です。わが党は議会の立場から、財源・権限から自立した自治体として福祉・環境・まちづくり・教育の観点から自らの責任のもと、自治体運営に取り組める改革に打ってでる決意です。本年も宜しくお願いいたします。